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もうこれで迷わない!
職場における結婚祝いのマナー

もうこれで迷わない!職場における結婚祝いのマナー

社会人として日々生活していると、冠婚葬祭の知らせを受けたり、その場に訪れることが多々あります。
しかしビジネス関係の場合、どこまでお付き合いしたらよいのか迷う人も多いのでは。
そこで今回は『職場における結婚祝いのマナー』に焦点を当ててご紹介します。
基本的なマナーはプライベートと大きく変わることはありませんが、特に注意する点などを確認しましょう。

結婚式・披露宴・パーティーの招待状が届いたら

結婚式・披露宴・パーティーの招待状が届いたら、プライベートと同様、特別な理由がない限りできるだけ出席するようにします。
また返信は出席の可否に関わらずスピーディーに返信するように心がけることが大切。
職場の同僚の場合、会社で会うため口頭で済ませてしまいがちですが、きちんと相手が指定している方法で返信するようにしましょう。


なお、ハガキで返信する場合、日々会える関係だと直接渡したくなるところですが、渡された相手はそれを保管して持ち帰らなければならず、紛失するおそれやまとめにくいといったデメリットが。
しかし欠席の場合は、手渡しで理由とお詫びを直接伝えた方が、気持ちも伝わるので、状況に応じてベストな方法を選択するようにしましょう。

年賀状のビジネスマナーイメージ1

 

結婚式・披露宴に出席する時


①ご祝儀の用意の仕方
通常の披露宴の場合は、プライベートと同様に個々に御祝儀を持っていきます。
金額については社内規定がある場合はそれに従い、ない場合は招待を受けている他の同僚と相談し合わせるとよいでしょう。


なお、ご祝儀袋には婚礼の場にふさわしいものと、そうでないものがあります。

 


また渡す金額によって祝儀袋の豪華さも異なってきます。
市販のものだと、そのデザインにふさわしい金額が明記してあるので、購入する際はその部分もチェックしましょう。
表書きについては同じ職場の人たちなので名前だけでもかまいませんが、結婚式という正式な場なので、会社名・部署名も記述した方が望ましいです。

 


②会場でのポイント
プライベートの場とは違い職場の上司や先輩なども一緒に出席しているので、言動には要注意。
同じテーブルに着席しなくても、タイミングを見て上司の席には挨拶に出向くようにしましょう。


スピーチを頼まれた場合は、主に職場での新郎・新婦の仕事ぶりから感じられる人柄に関する点を中心に話をするのがベスト。
失敗談や癖などのイメージが悪いものではなく、よい点を中心に話をします。
この時、事前に上司に内容を相談しておくのがおすすめ。
上司のスピーチと内容が重なることを防げるので安心です。

 

パーティー・立食形式に出席する時

立食形式ではどうしても職場の同僚だけで集まってしまいがち。
時には仕事の話を始めるグループも見かけます。
パーティーの主役は新郎新婦ですから、その点をよくわきまえて参加しましょう。


また、職場の同僚結婚の場合はご両親や兄弟などご家族に初めて会う人も多いと思います。
この時、「おめでとうございます。〇〇さんと同じ部署で働いております●●です。いつも〇〇さんには大変お世話になっております。本日はご招待ありがとうございます。」などときちんとご挨拶するのが社会人としてのたしなみ。
プライベートと異なり社会的な立場を背負って出席しているので、場に合ったスマートなふるまいを心がけましょう。


なお、パーティー・立食形式の場合会費制を採用していることが多いですが、金額は事前にアナウンスされている額に従います。

年賀状のビジネスマナー3

 

お祝いの品について

披露宴の予定がない、あるいは招待されていない場合には、結婚お祝いの品を贈る場面も多くあります。
贈る品物については、包丁やハサミなど切る物はマナー違反
“縁を切る”という言葉を連想させるため、タブーとされています。
一方、以前は陶器やガラスも“壊れる”“割れる”ということから避けられていましたが、現在はペアカップや食器類は日常的に使える物として喜ばれる物になっています。


また、場合によっては部署でまとめて贈り物をすることもあります。
その際、贈り物として現金やカタログギフトなどを選択することもあるかと思いますが、そこでワンポイント。
表書きは『代表者名』と『他○名』でもかまいませんが(例①)、包みの中には全員の名前を書いた紙を入れます
これは、もらった人が後でお返しやお礼を言うときに必要なため。
もし少人数で役職や年齢に序列がある場合は、表書きは上位の人の名前を中心にして、その後は役職や年齢順に左へ書くようにします(例②)。

 

職場の冠婚葬祭は、つい毎日顔を合わせて働いている仲間という意識から、油断したりお互いに「なんとなく」で済ませてしまいがち。
しかし一緒に働いている仲間だからこそ、大切な場面ではしっかりとお祝いの気持ちを伝えたいものですね。

<text 木村 由紀子>

 

木村 由紀子 きむら・ゆきこ
学習院大学経済学部卒業。
マスコミで経営企画室、人事部を経て社長秘書を勤める。
その後、静岡で旅館の若女将を経験。
そのキャリアを活かし株式会社ファースト企画代表に就任。
サービス接遇、ビジネスマナーの向上を中心とした講演研修活動を行っている。
企業研修(接客・接遇・ビジネスマナー)随時受付中。


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