甲府市善光寺から“吉田のうどん”を国中エリアに広めた名店「手打ちうどん とだ」が、惜しまれつつ長い歴史に幕を下ろした。

「もうあの味が食べられないのか…」とがっかりしていた人に朗報！常連客だった永塚陸さんが、大好きだった「とだ」の味を引き継ぎ、2025年6月5日「手打ちうどん 陸」をオープンした。

2年の修業期間を経て、晴れて2025年6月5日オープンを迎えた「手打ちうどん 陸」。すでに行列ができる大人気ぶり！

お昼時には、広いお座敷もあっという間に満席に！中学生のころから通っていたという永塚陸さんは、とだのご主人の引退を知り「この味を何とか残さなくては」と思い、決意したそう。

いつか飲食店をやりたいという陸さんの夢を叶えるべく、これをきっかけに奥様も仕事を辞めてサポート。いつしか陸さんの夢が「二人の夢になった」という。

「うどんは生き物。レシピはあくまでも目安でしかなく、気温や湿度によって変化するので、毎回その都度確認しながら微調整をしています」と、最高の美味しさにこだわる陸さん。2種類の煮干しと昆布の出汁が効いた濃い目のスープに、コシが強くねじれのある平打ち極太麺という麗しのコンビネーションにファンが集う。

そして、このなんというボリューム!!
大人気のスタメン全員集合の「肉天わか玉うどん」をいただく。甘めの煮汁と肉の旨味が絶妙に溶け込んで「美味しい!!」と思わず歓喜。

もちっとした歯ごたえと、手打ちならではの風味とコシの強さがたまらない。しっかりと味が染み込んでいて、かなりのボリュームなのに、意外とスルスルいけちゃう。半熟卵を崩せば、濃厚なまろやかさが爆発!!

かき揚げは奥様担当。手切りにとことんこだわり、ゴボウの食感や風味を豊かに仕上げたかき揚げ丼は、リピ確定の一品だ。

第1・3の土日は『うどん酒場 りく』として夜営業も。陸さん渾身の居酒屋メニューのほか、〆のうどんも昼とは違ってゆっくり味わえるのがいい。
若き二人の挑戦をこれからも応援しよう！