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もうすぐ年末!
年賀状のビジネスマナー

もうすぐ年末!年賀状のビジネスマナー

早いもので、あと1ヶ月と少しで年末。
この時期にそろそろ準備を始めるのが年賀状です。
最近では、ビジネスでも従来のハガキタイプのものに加え、メール年賀状を送り合う人達も増えてきているようですが、どんなシーンでもマナーはおさえておきたいもの。
今回は、ビジネスにおける年賀状で気を付けなければいけないことを、具体的にご紹介します。

年賀状の種類

以前ならメール年賀状はカジュアルなものという考え方がありましたが、最近ではビジネスにおいても利用する企業が増えてきています。
ハガキが良いかメールが良いかは、相手の業種や年代によって判断した方が良いでしょう。
なお、いずれを選択しても ビジネスマナーは必須
フォーマルな言葉遣いやデザインを選ぶようにしましょう。

年賀状のビジネスマナーイメージ1

 

誰に送る?社内のルールを要確認

「ビジネスの場で年賀状って送った方がいいの?」「送るならどこまで送ればいいの?」と思う方も多いのでは。
そんなお悩みに具体的にお答えしていきます。

 

①取引先の場合 
もし会社で一括して送っているようであれば、個人名で送る必要はありません。
しかし、個人的に親しくしていたり、相手がこちらの個人名を入れて送ってくる場合は、こちらからも個人名を入れて送った方が良いでしょう。

 

②社内の上司・同僚の場合
社内の上司や同僚に対して年賀状を出すかどうかは、会社の規則や周りの状況に合わせることが大切
最近では個人情報保護の観点から、社内規定で年賀状を禁止しているところもあります。
部署の先輩などに、年賀状のやり取りを上司としているか聞いてみるのが良いでしょう。

年賀状のビジネスマナー2

 

年賀ハガキの基本

基本的なマナーはプライベートな年賀状と変わりませんが、ビジネスの場合は特に以下の点に注意しましょう。

①宛名書き
・基本的に縦書き
・株式会社・有限会社などを㈱や㈲と略すのはNG
・宛名書きの順番は住所→会社名→部署名→肩書→名前の順とし、文字の大きさに差をつける

年賀状表書き

 

②年賀状に書く内容
年賀状に書く内容は大きく分けて4つあります。
今は年賀状も両面とも印刷をすることが多いですが、一言でも手書き文章を添えるのがおすすめ
ちょっとした心遣いで、相手に真心が伝わります。

 

●賀詞(年頭のあいさつ)
よく目にする「賀正」「迎春」などの2文字で表現しているものはお祝いの言葉を簡単に表したものなので、ビジネスの場での使用はNG
「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」などを選ぶようにしましょう。
また、注意したいのが「新年明けましておめでとうございます」
実は“新年”と“明ける”という言葉は意味が重複しています。
大切な新年のあいさつだからこそ、正しい日本語を使う意識を持つようにしましょう。

 

●旧年中の御礼
次に旧年中お世話になったことへのお礼を書きます。
この際「去年」という文字に注意。
「去」は忌み文字なので、「旧年」「昨年」という表現にします

 

●近況報告や今年の抱負など
取引先への年賀状にはプライベートなことではなく、仕事に関することを書きましょう。
社内の人に対しては家族のことを書くのもよいですが、子供のいない人や独身の人に子供だけの写真のものは避けるなど、配慮することも大切
社外・社内の人宛ていずれにしても、新年に相手が目にするものですから、暗い内容ではなく明るいものにしましょう。

 

●相手のことを願う締めの文
最後に相手の健康や、繁栄を願う一文を入れます。
例)○○様の益々のご多幸をお祈り申し上げます。
  貴社の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。

年賀状のビジネスマナー3

 

その他の注意事項

①ついでの内容を書かない
年賀状は新年のあいさつなので、案内や連絡事項などをついでに書くのは控えましょう。
追伸を書くのも失礼にあたります。

 

②間違えた場合は、基本的には書き直す
年賀状に限らず、挨拶状やビジネス書面で間違えた箇所を書き直すのはマナー違反
特に、宛名など表書きや相手の名前に修正液を使うのはタブーです。

 

③忌み言葉を使わない
忌み言葉とは、縁起の悪いことを連想させるため、お祝いや特定の場面で避ける言葉のことです。
年賀状では、「離れる」「失う」「枯れる」「暗い」「絶える」「病む」などの忌み言葉はできるだけ避けましょう。

 

④年賀状は1月7日まで
年賀状は基本的に松の内(1月7日まで)に届くようにします。
それ以降は寒中見舞いとして送りましょう。

年賀状のビジネスマナー4

 

時代と共に変化している年賀状。
しかしどんな時代になっても、新年を祝い、相手にその年を健康で幸せに過ごしてもらいたいという気持ちを込めたものであるということは変わりません。
ビジネスにおいてもその心が伝わるよう、ぜひ礼儀をわきまえた新年のご挨拶を実践していってください。

<text 木村 由紀子>

 

ビジネス年賀状のポイント
●ハガキかメールか状況に合わせて判断
●誰に送るかは社内ルールを確認
●省略文字は使わない
●忌み言葉や使う写真、締めの言葉に心遣いを
●年賀状は1月7日まで

 

木村 由紀子 きむら・ゆきこ
学習院大学経済学部卒業。
マスコミで経営企画室、人事部を経て社長秘書を勤める。
その後、静岡で旅館の若女将を経験。
そのキャリアを活かし株式会社ファースト企画代表に就任。
サービス接遇、ビジネスマナーの向上を中心とした講演研修活動を行っている。
企業研修(接客・接遇・ビジネスマナー)随時受付中。


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