甲府市大里町の2025年8月5日オープンした小さな隠れ家イタリアン「LA CANTINA LIBERTÀ」。白い扉の向こうには、外の喧騒から逸脱した静かなカウンター8席だけの空間が広がる。カジュアルに本格イタリアンが楽しめるということで、ふらりと訪れてみた。

甲府市大里町にカジュアルイタリアンのお店「LA CANTINA LIBERTÀ」が2025年8月5日オープンした。広い大通りに面していながらも、入口が小さな扉でちょっとわかりづらいので、隠れ家感も。

扉を開けると、カウンター席8席のみのこぢんまりとした空間ながら、しっとりと落ち着いた大人の雰囲気が漂う。

ランチには、生パスタを使った4種類のパスタとハンバーグの中から好きなものを選べる、サラダとドリンクが付いたお得なセットも。

本日は、「フォンドヴォー仕立ての粗挽きボロネーゼ」をチョイス！ 粗挽きの肉肉しいボロネーゼは何とも風味豊かで、コク深い肉の旨味と甘みが舌を包む。これは旨い!!

味の決め手は、フォンドヴォーで丁寧に煮詰めたソース！もちっとした生パスタにしっかりからみ、濃厚ながらも最後までペロリと食べられる軽やかさも持ち合わせる。

その日の気分で、自由に選べるのがリベルタスタイル。定番から離れ、遊び心をくすぐる、そんな味わいを求めるなら「リベルタカルボナーラ」をぜひ。カルボナーラは、イタリア語で「炭焼き職人」を意味する「carbonaro」に由来するということで、実際に「炭」を入れてみたんだとか。

卵とチーズ、胡椒で、生クリームはなし。竹炭パウダーを混ぜて真っ黒に仕上げ、自家製の豚頬肉の塩漬けの薫香と生胡椒のアロマが炭を彷彿させ、竹炭の存在感を増すという技ありの逸品だ。
こんなカルボナーラは初めて！程よい塩味、香ばしい香り、深みのあるコク、鮮やかな生胡椒の風味…すべてのバランスがよく、シンプルで斬新。これはワインにも合いそうだ。

夜は山梨やイタリアのワインと共に、アラカルトをカジュアルに楽しめるのもいい。イチオシは「甲州ワインビーフの炭火焼」！「炭火焼」という調理法を選び、山梨が誇るブランド牛の実力を最大限に引き出した。

フォンドヴォーを煮詰めて作ったバター香る自慢のソースがこれまた最高。とろけるようなやわらかい肉質と上質な脂の甘みがソースと一体となって、優しく語り掛ける。香ばしさと肉の旨味が引き立ち、ワインとのマリアージュもより一層楽しく。
郷土色豊かなイタリア料理だからこそ、山梨ならではの素材を活かし、土地の味を大切に…。やまなしのイタリアンを自由に楽しめる「LA CANTINA LIBERTÀ」へ。