山梨県南巨摩郡南部町の豊かな自然が残る静かな集落に、2023年4月29日オープンした古民家純喫茶「油屋」。
築107年という趣のある佇まいは、当時の杉の茅葺から銅葺き屋根へと改築を繰り返しながらも、古き良き時代の面影を色濃く残す。

店内は靴を脱いで上がるスタイルで、店内にはおばあちゃんちのようなほっと懐かしい雰囲気が漂う。

元サラリーマン36年生という店主が営む古民家の純喫茶は、まさに空間を楽しみ、ゆるりと時を過ごすための場所。

カウンターに座ると出てきたのはお水…ではなくて、クロモジ茶！
クロモジの樹木を削って楊枝を作ることで知られているが、煎じてお茶にするとこっくりと甘い香りと共に、すっきりと爽やかな味わいがとっても美味。抗菌や消炎作用もあるということで、店主いわく「森の最強ハーブ」なんだとか～。

こちらの看板メニューはチャイの注文100％!?ということで、スパイシーなソイチャイをオーダーすることに。フードは地元、南部町の山間に佇むそば宿「福いち」の蕎麦粉を使ったガレットを。

もっちりとしたソフトなガレット生地に、三重県の古き良きを愛する人情菓子屋「樹和堂（きよりどう）」の3日間釜戸で炊いたあんこをたっぷり包む。
香ばしいナッツの食感も楽しく、ひと口食べれば甘さ控えめの餡子が優しいハーモニーを奏でる。

この日はちょうど、お食事系ガレットも試作中とのことで、特別に味見させていただいちゃいました♪

とろ～っと流れ出す半熟たまごに絡めると、なんともまろやかな味わい。ベーコンや特製照り焼きチキンを包み、これはしっかりごはんに！

そして、お待ちかねのチャイtime♡
時間に余裕があれば、ホールスパイスをつぶして、辛さなど好みに合わせて調合もしてくれる。

目の前で作ってくれる時間もまたエンターテインメント！
高～いところから注ぎ、泡立たせて仕上げるのがポイントとか。ミルクに負けない風味と香り、濃い味わい…魅惑のスパイス調合にがっつり心つかまれた！

―陽だまりで
座布団枕に
タマと寝る
ソンナオミセガ
ココニアリマス―
店主