現在でも古い民家や蔵が点在する北杜市の台ヶ原町。そんな情緒ある街並みに、新たな魅力に溢れるデリカテッセン・カフェ「Koma」が2024年2月3日オープンした。

すっきりと清潔感のある空間には、1枚板の立派な欅のテーブルが3卓あり、それぞれ樹の趣きや表情が異なる。
樹齢100年以上という欅の年輪は、ゆったりと大きく弧を描いていたり、少し歪んでいたり…。これも「樹木も自然の脅威に負けじと、逞しく生きていた証」なんだとか。

「北杜市の豊かな自然の恵みを存分に堪能してほしい」、そんな小野絢子シェフの想いをのせた料理は大豆ミートと有機野菜を中心にした“美味しいもの（デリカテッセン）”。オープン以来、開店と同時にあっという間に満席になるという人気ぶりだ。

まず席を決めたら、メニューを選びにカウンターへ。お水やカトラリーなどはセルフサービスで、食後にまとめて会計するというシステム。
メインのデリとサラダデリを選んでワンプレートにできる「デリプレート」をいただく。サイドメニューの季節のスープとコーヒーも。

大豆ミートのメインデリの中から、私は「白菜のバハラットシチュー」をセレクト。サラダデリはサボイキャベツと紅心大根の柚子ドレッシングスロー・ひよこ豆のフムス・ベビー人参とルッコラ アーモンドのザクロソースの3種類を。

本日のスープはレンズ豆のクミンスープ。ちょっとエキゾチックな味わいの中に豆の深みを感じる。
中東のスパイスをたっぷり使用したデリは、なかなか日本では感じることのない新鮮なテイスト！フルーティで甘いざくろの蜜にゴロッとしたミニ人参の自然な甘みが交差したり、ウルファチリという黒い唐辛子でスモーキーなフレーバーが広がる濃厚フムスは、自社農園の菊芋チップスのトッピングがお見事！

そしてスパイスを駆使し、ニンニクがきいたピリ辛シチュー。旨味が凝縮したやわらかな大豆ミートが食べる楽しみと素材ののポテンシャルを教えてくれる。大豆ミートは店内で購入も可能。

さらに、農薬不使用の焙煎前の生豆を抽出した「グリーンコーヒー」で、体の内側からエイジングケア～。苦みもまろやかで、あっさりハーブティ感覚でいただけちゃう。
高タンパク・食物繊維も豊富な大豆ミートの主役級の美味しさに感激し、カラフルで味が濃いオーガニック野菜にパワーをもらい、食べることでの本当の豊かさに触れる…そんな唯一無二の場所で、自分のための癒しを♪