甲府の中心で週1回完全予約制で営業する古民家レストラン「ヤマワラウ」が、2022年11月17日身延町に「ヤマワラウ手打沢」をオープンした。

もともと養蚕農家だった築130年の古民家を自分たちで約2年かけてリノベーションしたという店内は、ノスタルジックな空気感とともにスローライフな空間が広がる。

2階には個室感溢れる1組限定のお部屋も。昔ながらの建築様式を目の当たりにでき、圧巻！

自ら山に入り、山菜や野草を採ったり猟をする斉木かおりさんが織りなす手料理は、山からの贈り物をそのままに味わってほしいと化学調味料を使わずに調理。
だから素材が持つ本来のパワーをダイレクトに感じられるのだ。

おすすめの囲炉裏コースをいただく。本日は鹿もも肉と鹿の生ソーセージ、ヤマメ、原木椎茸など4種類の串焼きと季節のお惣菜5品。
「山を駆け巡り、生命に満ち溢れている動物達を処分するだけでなく、私達の生きる糧とし、命の大切さを感じていただきたいと考えています」（斉木さん談）。

お膳に並んだ柚子がまの味噌クリームグラタンやじゃがいも饅頭のみたらし餡、湯葉のお刺身、最中の中に富士の介のスモークを忍ばせた富士の介最中など、手間暇かけて作られたお惣菜に食べる前から心躍る。

ふっくら炊きあがったご飯といただけば、それぞれの素朴でふくよかな味わいが五臓六腑に染み渡る。

「子どもが小さい頃、自分自身がとても外食で不便に感じたので、ぜひ子連れで気軽に来てほしくて」という斉木さんの想いをカタチに、キッズスペースも。

お座敷だと足が痛い…という人には、奥にテーブル席も備える。

山里にひっそりと佇む古民家レストランで、愛に溢れ、命を慈しむ料理をぜひ…。