国道413号沿い、山中湖村平野に2024年4月13日オープンしたばかりの「Yamanaka Terrace（ヤマナカテラス）」。まわりの豊かな自然の中にしっくりと馴染み、まるでずっとずっと前からそこにあったように佇んでいる。

看板を見つけたらそのまま入りそうになるが、子どもやワンちゃんが広大な敷地を自由に駆け回れるようにと、カフェへ車の乗り入れはできない。約100ｍ離れた道沿いにある広～い駐車場にとめて一番奥に歩いて進むと、カフェへと繋がっている。
庭にはまだ建築途中の宙に浮いているような不思議な「テンセグリティ構造」のパビリオンや大きな屋根付きのイベントスペースなどがお目見え。
2階に階段を上っていくと、カフェが。こちらも想像以上の大空間！

「Sustainability」「Glocalization（グローバル×ローカル）」「Enjoy the Outdoors」をコンセプトにした「ヤマナカテラス」。
大きな窓からは雄大な景色を望め、まるで屋外にいるような開放感を味わえる。なんて贅沢な非日常なんだろう！こちらを営む「愉快な暮らし」の代表・盛田浩市さんは、山中湖にそびえる富士山を見た時に大好きなニュージーランドのタラナキ山の風景とだぶり、移住を決意したんだとか。

グランドデザインは中川エリカ設計事務所、ロゴ・サインデザインには服部一成氏、コーヒーはアラビカグレーダーの資格を持つ焙煎家・川平和秀氏、お菓子はアメリカンベイキングを中心とした焼き菓子教室”Kathy’s Kitchen”の山口恵さんのレシピと指導のもと手作りするなど、すべてが超一流の本物志向。そんな彼らの本がさりげなく置かれていたり。

カウンターに並んだクッキーや焼き菓子はどれも素朴で美味しそう♪こだわりの自家焙煎珈琲は、盛田さんおすすめのオセアニアでは主流という「フラットホワイト」を。

フラットホワイトはエスプレッソコーヒーの割合が多く、ミルクの泡が薄めなので軽やかで、苦みと甘さのバランスがとてもいい。
クリームチーズをたっぷり使った濃厚でずっしりとしたチーズケーキといただくことに。パズルのピースがきちっと合わさったような見事なペアリングにウットリ…。

真っ赤なコーヒーチェリーの果皮を丁寧に乾燥させて作った「コーヒーチェリーティー」は、「コーヒーって果実だったんだ！」と感じさせてくれるフルーティな味わいに癒される。
美しいブロンドカラーに焼き上がったブロンドブラウニーと。バターと黒糖でコク深く、ケーキとソフトクッキーの中間のような食感が楽しい。

店内では、ナッツやドライフルーツの量り売りも。“自分の子どもに安心して食べさせられる”を基準に、できるだけいいものを厳選しているというから、子どものおやつにもピッタリだ。

よく見るとお菓子の台座やカウンターにも美しい断面が…。これは色再生紙と北海道産の木材を貼り合わせたプロダクツなんだとか。また、自家製コンポストで生ごみを肥料に変えたり、今はみつばちの巣箱を製作中と、「Sustainability」にも取り組んでいる。
今後はモーニングやランチも始める予定とのことで、どんどん進化していくYamanaka Terraceに目が離せない！