八ヶ岳を愛してやまない主人が営む。いつも当たり前に並んでいる普段の食材がこんなに美味しい！と、驚きと発見に出会える店。その秘密は手間暇かけた出汁にあり。羅臼昆布や鹿児島の鰹節を使い、また、手はかかるが八ヶ岳の湧水で育ったニジマスの骨からもいい出汁がとれる。これが普通のものが普通でなくなる所以。美味しい県産ワインをグラスで気軽に楽しめるよう、ワインサーバーも。

主人が惚れ込んだ地元食材を使った滋味豊かな料理はコースのみで構成。季節の三種盛り、焼き物、煮物、揚げ物や酢の物などで、その時々の八ヶ岳の恵みが凝縮される。
この日の三種盛りは揚げ里芋饅頭のべっ甲あんかけ、かぶの八方煮 鶏そぼろ味噌、イチジクとフルーツトマトの煮びたし。G20大阪サミットでも振る舞われたシャトーJUNの甲州2018とぜひ。八ヶ岳湧水鱒の旨味を存分に味わえる朴葉味噌焼、煮物はとろとろの甲州ワインビーフと里芋の甘辛煮。こちらには半年熟成させた程よい樽香と果実の甘い香りが得も言われぬ赤を。

地元の美味しいワインをもっとたくさんの人に知ってほしい…。そんな主人の思いから、ここでは赤白4種類のボトルワインがワインサーバーにセットされ、気軽にグラスワインとして味わえる。出汁が効いたひな菊の料理には、香り高く後からふわっとした甘みが押し寄せてくる甲州2018や、酸味をきれいに引き出した野性味溢れる山ソーヴィニヨンがよく合う。

清里の川魚専門店みやまさんの鱒は、八ヶ岳の清らかな湧水で大きく育てられた、まさに八ヶ岳の恵みの賜物。川魚と思えないほど生臭さがなく、一年を通して冷たい湧水の中で育っているため身がきゅっと引き締まって、その美味しさは感動もの。そんなみやまさんのお魚メニュー、ニジマスの燻製はワインとのマリアージュも最高。川魚は苦手という人も、これまでの川魚の概念が覆されるはず。

各テーブルには囲炉裏があり、趣のある雰囲気

4名掛けのテーブルは半個室風に楽しめる

靴を脱いで長いアプローチに期待感も高まる

主なメニュー

・コース料理3,000円/5,000円/7,000円
・グラスワイン各600円（テイスティングもOK）
甲州2018（シャトーJUN）
樽甲州（イケダワイナリー）
山ソーヴィニヨン（シャトーJUN）
マスカットベリーA樽熟成（フジッコワイナリー）