café de lala
~ファンタジーなティータイム~
〇月×日
暑い。暑すぎる…。
夏と海をこよなく愛する私も、さすがのこのうだるような暑さの中で、取材に飛び回るのはきつい。
喉の渇きを抑えられず、見つけたのがここ、
café de lala。
ヴィッヴィットブルーの扉が目にまぶしい。
私の大好きな色だ。
直感的にそう思った。
扉の中は青を基調にしたファンタジーの世界。
ブルーのリボンがかかった椅子が並び、
天井からはパステルカラーのフラワーポム。
女の子の“大好き”を全部詰め込んだ空間が広がる。
少女の心を取り戻せるひと時にまどろむ。
窓際には、私の大好きなエロール・ル・カインの絵本「おどる12人のおひめさま」が!
華麗な美しさの中に混じったほんの少しの毒と闇。
いつだってそれが隣りあわせだってことを隠さない潔さ。
だから、ル・カインの色彩の美学は繊細で華やかで、どこかさびしくて、見る人の心を揺さぶるのだろう。
私の喉の渇きを癒すのは、バタフライピー×グレープフルーツ。
バタフライピーといえば、色が変わる不思議なお茶。
透明感のある青色がグレープフルーツのクエン酸に反応して、美しい紫色に変わる。
目の疲れやアンチエイジングにもいいという、見た目も効能も素晴らしいハーブティー。
なんて優秀なの!
喉が潤ったら、ちょっと食欲がわいてきた。
さっそくご自慢のふわふわシフォンケーキをオーダー。
甘さ控えめでさっぱりと優しい味わいは、ママの手作りケーキを思い出す。
サービスに小さなお菓子も。
なんと、最後の締めにはお抹茶まで。
喉の渇きを癒したくなったら、
爽やかな風香る
ファンタジーな青の世界へ…。
-甲府市
料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。