今まで店舗を持たず、ゑびすやでの出店やお弁当販売、間借りなどの不定期営業で、じわじわと人気を集めていた「ハチドリヤ」が、2023年6月9日ついに丸の内にお店をオープン！
オープン前からすでに、国籍・ジャンルにとらわれないスパイス料理が多くの人の胃袋をわしづかみに…。

“気にはなっていたけど、不定期営業でなかなか行けなかった！”という声も多く、このオープンは嬉しいニュース♪
カウンター席のみの店内にはスパイスのいい香りが漂い、食欲を刺激する。

ランチには、店主ippi（イッピ）さんが手間暇を惜しまず、丁寧に手づくりしたオリジナル麹カレーが味わえるということで、3種のあいがけカレーをいただくことに。

山梨県出身のippiさんは、都内の様々な有名店で長きにわたってタイ料理をメインに学び、鎌倉で独立したという実力者。タイ人のシェフから、レシピ化できない数々の術を学んだという。

「ハーブを入れるちょっとしたタイミングだったり、乾燥と生とのちょっとした使い分けだったり、そういうことをまかないから学べたのも大きかった」とippiさん。

“ひとりしか同じ道は通れないから、自分は違った道を行かないと意味がない”というippiさんの信念が、ハチドリヤの麹カレーを生んだのだろう。
カレーによって様々なハーブやスパイス、玉ネギに米麹を混ぜて1週間かけて発酵させ、ippiさんお手製のペーストが完成する。

今日は、れんず豆がゴロゴロと入ったグリンカレー・やわらかチキンと豆乳のマッサマンカレー・ポークの出汁と野菜の甘みにハーブが香り立つゲーンパーの3種をワンプレートに。タイの庶民の定番ランチ、“ぶっかけ飯”をイメージしているのだそう。

私も本場に倣い、3種のカレーと副菜をぜ～んぶ、まぜまぜ。

具材も味わいも違う、それぞれの個性や旨味をしっかり感じながらも、不思議とそれが口内で見事に調和していく。これもすべて計算づく…!?だとしたら凄すぎる!!
ココナッツミルクのまろやかな甘みの中に、レモングラスやジンジャーなどのスパイスが香り、辛味よりも旨味が引き立つ麹パワー。

大食いを誇る私は、さらにおつまみメニューの「ガイヤーン」（ハーフサイズ）を追加。だって、私は大の焼き鳥好きなんだもの！

レモンを絞り、パクチーといただけば、あっという間に気分は東南アジア。
4種の醤油で漬け込み、しっとりと仕上がった甘辛チキンは、タイ独特のスパイシーさを残しつつも、食べやすくクセになる味わいだ。

これにはやっぱりお酒でしょ！
クラフトビールや日本酒が揃い、スパイスと一緒につけてくれるスパイス燗なるものもあるとか。もちろん昼飲みもできるけど、本日は運転のため、次は必ず夜デビューしま～す♪