「ガレット・デ・ロワ」とは、和訳すると「王様の菓子」。折り込みパイにアーモンドクリームを挟んだ表面の美しい飾り包丁が特徴で、キリスト教の行事である「エピファニー（公現祭）」を祝って食べられるフランス伝統菓子のひとつ。

「エピファニー（公現祭）」は、3人の王様が12月25日に誕生したキリストを拝謁しに訪れた日をもとに1月6日と定められているが、最近は6日に限らず、1月中に家族や友人たちが集まる場で食べられている。

ガレット・デ・ロワのお楽しみは、中に入ったフェーヴと呼ばれる小さな陶器の人形が“誰にあたるか！”。切り分けたケーキの中から当てた人は王冠を被り皆から祝福され、その1年幸せに過ごせると信じられている。フェーヴは、可愛いものからユニークなものまで思わず集めたくなるほどバリエーションが豊富で、コレクターも多い。

撮影協力：bebe nature