甲府市飯田、アルプス通り沿いに2024年3月1日また新たなコーヒースタンドがオープンした。その名も「coffee boutique BLACK」。
“ブティック”という通り、コーヒーの小さなお店なので店内でくつろぐお店ではなく、あくまでもテイクアウトで楽しむコーヒースタンド。

デザイン事務所を構えるオーナーが営むコーヒーブティックは、モノトーンで統一したパッケージや、コーヒーの黒い液体をイメージした流れるロゴもとってもおしゃれだ。

最近はこだわったコーヒースタンドが多く、豆や焙煎の知識がなかったり、自分の好みを理解して注文できず、オロオロ…なんていうケースも。そんな人のスペシャルティコーヒーの入口に…と敷居をできるだけ低く、より多くの人にコーヒーの美味しさ、おもしろさ、奥深さを知ってほしいとオープンした。
専門用語は残しつつも、スペシャルティコーヒーを知らない人でも気軽に注文できるよう、メニューにテイスティングチャートや細かな説明書きがあるのが嬉しい。

COFFEE LAB GRAY監修のもと、シングルオリジンのスペシャルティコーヒーを楽しめるこちら。
コーヒーもワインのように、単に“生産国”のくくりではなく、農園や生産者、栽培・処理方法まで追いながら、それぞれの品種の個性に加え、農場のテロワールや生産者の思いや取り組みによる味の違いを堪能できるというわけだ。

そういうと何だか小難しい気がするけど、純粋にコーヒー豆本来の個性を生き生きと感じられるだろう。そして、その地域のフレーバーをイメージして味わえば、きっと忙しない日常を潤してくれる至福のスキマ時間になるに違いない。

コーヒーのお供には、NAVYespressoのカヌレを。外側がガリっと香ばしく、中はもっちりしっとりとした食感の対比が美味しさのポイント。
表面のほろ苦のほのかな甘さの中に、舌触りなめらかなコクのあるバニラの香りが広がる。

本日は、軽やかな酸味で浅煎り初心者にも飲みやすい「エチオピア・アリチャ・ナチュラル」といただく。お花やベリーを思わせるフルーティな香りとエレガントな酸味、そして柔らかな後味。カヌレとのペアリングで、ほろ苦く甘いはっきりとした余韻がさらに続いていく。

「水・木・土曜日という限られた営業時間の中ですが、『お店が開いてる時には必ず行きたい！』と思われるようなコーヒースタンドになれれば嬉しいです」（オーナー談）。
デイリーコーヒーの真骨頂ともいえる「coffee boutique BLACK」へぜひ。