ようこそ! ゲストさん メンバー登録はこちら

Release:23.08.25

【赤ちゃん・幼児がいる家庭向け】親子の防災対策―防災グッズ編

必要な防災グッズは、家族構成や環境によって違うもの。
一般的に「準備すべき防災グッズはコレ!」という情報はありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。
家族構成、自分と子どもの年齢、住んでいる地域・家の環境を考慮し、「我が家だったら何が必要になるだろう?」と想像しながら、本記事の内容をチェックしてみてください。

TOPへ戻る

目次

  1. 防災グッズ・アイテムリスト
  2. グッズの収納方法・保管場所
  3. グッズの豆知識

関連記事

防災グッズ・アイテムリスト

一般的に言われている防災グッズリスト

小さい子どもがいる家庭の場合、一般的に用意しておいた方がいいとされる防災グッズは下記の通り。

  • 水
  • 食料
  • 携帯ラジオ
  • 懐中電灯
  • ロウソク
  • ヘルメット・防災ずきん
  • 衣料品・靴
  • 防寒用具
  • 衛生用品
  • 救急処置用品・服用している薬
  • タオル
  • ポリ袋(各サイズ)
  • 粉ミルク・哺乳瓶
  • 保険証のコピー
  • 母子手帳
  • お薬手帳
  • 生理用品

しかし「スマホがあれば携帯ラジオはいらない?」「ロウソクは本当に使う?」など、細かく検討していくとこの通りではないことに思い当たるはず。
 
一般的な情報をベースに、自分の立場に置き換えて再考してみてください。

実践で役立つアイテム

過去の災害の歴史から、あると助かるアイテムを紹介します。

携行用トイレ
(ドライブ用・旅行用)
携行用トイレ 避難所にトイレはあるけど、混雑したり不衛生な状態に。排泄する場所が確保されていないと飲食を制限することにつながり体調不良に陥りやすくなるので、短期間分だけでも個人のトイレを用意しておくと安心。
介護用ウェットタオル・アルコールジェル
(揮発しにくいタイプ)
介護用ウェットタオル・アルコールジェル アルコールウェットティッシュは揮発性が高く、すぐ効果が減少。厚手で大き目の介護用ウェットタオルとアルコールジェルを併用することで、除菌効果を維持しつつ少ない枚数で体を拭うことができて便利。
携帯電話・スマートフォンの充電器 携帯電話・スマートフォンの充電器 災害時は携帯電話やスマートフォンが貴重な情報源に。被災地では大きい避難所に充電機器が設置されますが、各所で大混雑しています。
電源タップ 電源タップ 電源タップがあればコンセントが1つしかなくても、複数の電源を確保することが可能に。
ジッパー・チャック付きポリ袋
(各サイズ)
ジッパー・チャック付きポリ袋 災害後、避難所や自宅はガレキやほこりで不衛生な状態に。ジッパーやチャックが付いたポリ袋があれば、食品や衣類などを保管する時に役立ちます。

グッズの収納方法・保管場所

非常持ち出し品と備蓄品は分けて考える

『非常持ち出し品』とは、避難する際に「とりあえず持ち出す必要最低限の物」のこと。
 
多くの人がこれと備蓄品を混同して考えてしまうため、一つにまとめると膨大な荷物量になり、非常時に持ち出せないケースも。
 
非常持ち出し品と備蓄品を分けて用意しておくことで、非常時の対応がとりやすくなります。

非常持ち出し品:必要最低限のグッズ/備蓄品:少し時間が経っても使えるもの

非常持ち出し品はポケットベストが便利

非常時に親子で逃げる場合、地震で地面がガタガタ、あるいは大雨で足元がおぼつかない状態で子どもを抱えたり背負ってしまうと、その他の荷物を持ち運ぶのは至難の業。
 
そんな時におすすめしたいのが、釣りなどで使うポケットがたくさんついているベスト
 
必要最低限のものをポケットに詰めたベストを玄関先に用意しておけば、いざという時にそれを身に着けたうえで子どもを抱っこすれば比較的逃げやすくなります。
 
この時に優先するアイテムは、子どもの食料や衛生用品
大人であれば1~2日食事を我慢できても、子どもはそうはいきません。

非常持ち出し品はポケットベストが便利

備蓄品は外からすぐ取り出せる場所へ

備蓄品は一次避難が完了したのち、状況がやや落ち着いた段階で安全に注意しながら取りに行くのがセオリー。
 
地震で家が倒壊しても取り出せるように、置いておく場所はガレージや物置などの屋外がベストです。
 
それが難しい場合は窓の近くや玄関の近くなど、外からすぐ取り出せる場所がおすすめ。

備蓄品は外からすぐ取り出せる場所へ

グッズの豆知識

知っておきたい!グッズ豆知識

防災グッズを用意するうえで、工夫ひとつでその後の過ごし方に大きく影響します。
そんな豆知識をいくつか紹介します。

水は500mlペットボトルが便利

必要な時に使い切ることができて衛生的。また、持ち運ぶ時もこのサイズであれば子どもも持てる重さなので、負担を分散することも可能。

生理用品はタンポンが優秀

トイレが自由に使えない被災環境では、生理用品の適切なタイミングでの交換は不可能。加えてシャワーやお風呂にも入れなくなり、ナプキンだと陰部がただれてしまったり、ひどい時には膣や子宮の感染症になることも。
タンポンであれば経血が陰部に付着するのを防ぐことができ、通気性も良し。またコンパクトなので収納や捨てる時にも便利。

着替えは1回分のセットにしてパック

季節問わずTシャツと下着(乳幼児は肌着とオムツ)は必需品。コツは1回の使用分をセットにして小さめの不透明なポリ袋に入れておくこと。そうすれば、避難所で着替えるときや公衆浴場を利用する時に荷物をあさる必要がなく、中身を人に見られる心配もなし。

Tシャツは色の濃いカラー

避難所は不特定多数の人が出入りし、プライバシーを守るのは困難。特に女性や子どもは人の目を気にしなければならない場面も多数。少しでも自衛するために、下着が透けたり性的アピールの少ない濃い色合いのTシャツを着用するのがおすすめ。

非常持ち出し品のバッグには名前と血液型と住所を記入

災害時は予測不可能。誰もがケガをしたり最悪の状況になる可能性も。その場合に備えて、非常持ち出し品のバッグには自分と子ども名前と血液型、住所を記入しておくのがおすすめ。

靴の備蓄は使用済のものを

新調した靴を備蓄していると、有事の際に靴擦れなどのトラブルになることも。災害後は足場の悪いところで作業することになるので、ある程度足になじんだものを用意しよう。

歯ブラシは意外と重要

過去の災害では、被災後に歯ブラシができず口腔内環境が悪くなる人が続出。最悪の場合、ものが食べられなくなったり体に甚大な悪影響を及ぼしたケースも。歯ブラシはもちろん、洗口液も準備しておけば、水がなくても口の中の健康を保つことが可能に。

防災グッズや備蓄品の用意には手間と費用はなるべくかけない

あらゆる状況を想定してアレコレ準備したくなりますが、それによって家計を圧迫したり、準備品が多くて億劫になり結局手がつけられない…となっては本末転倒。
 
衣類や日用品は使わなくなったものを備蓄に回す、専門品を新しく買うのではなく安価な代用品を探すなど、工夫次第で手軽に準備できます。
 
大切なのはそれをどんな状況・目的で使用するのか想像すること。
 
そのうえで用意しなければ物や品質を判断してください。

防災対策TOPページへ
関連記事はこちら
トップへ